村上春樹を読む〜「ノルウェイの森」はどのタイミングで読む〜※ネタバレ無し
(文)エンスージャーナルりょーぴっぴ・忍足 木五倍子
あけましておめでとうございます。新年最初の記事です。
僕を「本好き」にした作家のひとりである村上春樹氏。余談だが、現代を生きる我々の中に読書家はほとんど存在しないだろう。スマフォやテレビ報道などで情報を得て活用しているため、自ずと読書量は減ってしまうだろうと考えられるから。私にとって読書家とは年間に150冊以上読む人のこと。したがって、幼い表現ではあるが「本好き」と書くことをご容赦いただきたい。
今回は春樹氏の代表作「ノルウェイの森」について書きたいと思う。「僕」「鼠」「直子」読んだことのある人ならきっと馴染みがあるだろう。私は「ノルウェイの森」を読んでから「鼠三部作(風の歌を聴け・1973年のピンボール・羊をめぐる冒険」を拝読した。僕が「1973年のピンボール」を読んだとき、僕の中では直子は死んでいる。つまり、僕は一瞬違和を感じるのである。
「村上春樹ってイマイチなじめない」という声を屡々聞くが、僕は読む順番に原因である場合もあると考える。
まず刊行の順番(風の歌を聴け〜ダンス・〜)
これをふまえて考えたい。(「世界の終わり〜」は関連なし。)
この5作品を起きた順にしたい。
学生時代
「ノルウェイの森」
学生時代と大人になった僕
大人になった僕
ちなみに「1973年のピンボール」と「ノルウェイの森」に「直子」は登場する。
説得力がなくなってしまうが、まだ読んでいない人もいる場でネタバレはご法度と考えているため、内容に触れずに結論を述べたい。
僕の思う読み順は
「風の歌を聴け」→「1973年のピンボール」→「ノルウェイの森」→「羊をめぐる冒険」→「ダンス・ダンス・ダンス」だ。
本を読む順番に決まりもなければ、正解もない。したがって下巻から読んでも間違えではない。
ただ、イマイチ話が掴めないという方は是非試してほしい。